人妻と木蔭へ行く話
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どんな伝承か
阿波の盆踊りの場面。権という男は、踊りに興じる女性たちの中から目当ての女性を探し出し、木蔭へと誘って関係を持つことを常としていた。この夜も獲物を求めながら、踊りに参加しているふりをして物色を続けているという、男の悪質な習癖を描いた怪異譚の冒頭である。本文は途中で切れており、その後の経過や怪異の顛末は不明。
原典より
「行かんか、なあ?」踊つてゐて女と見ると、さう誘つて木蔭で楽しむのが癖のやうになつた權どんは、今宵も何か獲物はないかなと、精一杯踊るやうに見せながら、それとなく物色にかけてゐた。—— 阿波えゝぢやないか(山口吉一・民俗・幕末世相史・昭和(対象は幕末)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
阿波えゝぢやないか(山口吉一・民俗・幕末世相史・昭和(対象は幕末))
概観篇では御降り(御札降り)に関する騒擾、伊勢神宮への御蔭参り・抜参りを慶安・宝永・明和・文政・慶應と時代別にたどり、慶應のええじゃないか、阿波のええじゃないかへと展開。幕末阿波(徳島)の御札降り・群集乱舞・世直し的民衆運動を、各事例の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで網羅した民俗・世相史。
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鳴門市の伝承
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