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姉妹の入水が生んだ姉沼と妹沼

所在地青森県上北郡東北町(沼崎観音堂)
年代文治二年(1186)
登場配流の公家の姉妹と家来、山中兵部、駒沢右京、姉の供の家来、妹の供の家来
出典東北怪談の旅

どんな伝承か

奥州の果て、上北郡の湖は小川原湖と総称されるが、土地の者は姉沼、妹沼と呼ぶ。文治二年、京都の公家が仲間に陥れられてみちのくの果てへ配流となり、やがて便りが絶えた。母を京に残した二人の娘は、家来の山中兵部と駒沢右京を供に父を探して上北郡の三沢の里まで来たが、里びとは五、六年前までは見かけたがその後は分からぬという。落胆した姉妹は二手に分かれて探し、姉は小川の畔で身を投げ、注進を受けた妹も回向にきて入水した。すると小川はたちまち広がって大きな湖となり、二人の入水したところに境ができて二つの沼に分かれた。二人の家来は髪を剃って菩提を弔い、ここには今も沼崎観音がある。

原典より

九番 草鞋の怪・27二一番 せいろ・・・・・・・・43三四番 牛の首・・・・・・・58一〇番 ウワン・・・・28二二番 仙台ワラシ・・・・・・・・・44三五番 片眼魚………………59一一番油嘗赤児………………29二三番…—— 東北怪談の旅(山田野理夫・1974年(昭和49年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

東北怪談の旅(山田野理夫・1974年(昭和49年))

『東北怪談の旅』は、山田野理夫が昭和四十九年に編んだ東北地方の怪談集である。青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の六県に伝わる妖怪や幽霊の話、飢饉と間引にまつわる話、江戸時代の奇談などを、一番から一六三番までの短い話として収める。各話の末尾に県名を記し、恐山や飢饉の記録にふれて東北の怪談と怨念を結びつけるまえがきと、怪談観や霊能者をめぐる回想を記したあとがきを付す。

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