壺という女が引いた坪の碑
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どんな伝承か
むかしこのあたりに碑があり、たいそう大きな石であった。いつの頃であったか、その辺りを田畑などにしようとしたが邪魔なので、その石文を引き退けようとした。多くの人が集まって引いたけれども、石はいっこうに動かなかった。ところが、そのあたりに壺という女がいて、この女が一人で引いたところ、まことに心よく思うままに引かれたという。そのような奇しいことがあったので、石を土中に埋め、その上に宮を建てて神として祀り、千曳明神と申すのだと伝えられている。また、碑を立てようとしたときに大きな石を多くの人で引かせても動かなかったのを、壺という女が引いたのだともいう。
原典より
むかしこのあたりに碑ありいと大なる石なりしをいつの頃に有けんその辺を田畑なとにせんとにや便あし、とてかの石文を引退とするに多くの人ものしけれともかの石ふみ動くへきやろもあらねしかるに其あたりに壺と云ふ女有てこの女一人にて…—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。
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東北町の伝承
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