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昼の道を転がり逃げた女の首

所在地兵庫県豊岡市正法寺
年代明治
登場体験者、伝承者
出典幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵

どんな伝承か

但馬国城崎郡五荘村大字正法寺で明治の初年にあったことである。夏の午睡どきに村の道路を一つの婦人の首が転がり歩いていた。見つけたのは児童で、大いに騒いで友を呼び集め、めいめい竹や木を手にして叫びながら追い回した。首は路面を転がりながら逃げ、四、五丁離れた高屋村のある農家へ飛び込んだ。子供らが屋内をうかがうと、ちょうど妻女が午睡から目を覚ましたところで、「今恐かった、夢に正法寺村まで遊びに行くと子供たちが竹や棒で打ちに来たが、無事に逃げ戻れてよかった」と独り言を言うのが聞こえた。この女房は轆轤首だと知れたという。

原典より

夏期の午睡時分に村の道路に、一個の婦人の首が轉がり歩るいて居た。—— 幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談)

『幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵』は、岡田蒼溟による霊怪の事例集である。祟る石、出雲の瀧姫行者、神西湖の妖怪、但馬の抜け首、黄金の精、海の牛鬼、天狗などの怪異を、著者自身の見聞や知人の談話、古い文書からの移載によって集め、明治・大正期の出雲や松江周辺の事例を多く含む。項目によっては【解題】や註を添え、事例の後に「第二編」と附録の「天狗考」を続け、巻末の「解説の欄」で生霊・疫神・物体の飛来などを心霊研究の立場から論じる。

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霊怪談ろくろ首昼寝

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