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死んだ設計士とホテルのロビーで飲んだ茶

所在地東京都港区虎ノ門二丁目(The Okura Tokyo)
年代昭和
登場平野威馬雄、体験者、著名人
出典お化けについてのマジメな話

どんな伝承か

お化けを守る会をつくった理由を問われた著者は、最近聞いたばかりの話を挙げた。ある美容院の夫人が、知り合いの設計士と午後三時ごろホテル・オークラのロビーで茶を飲みながら設計の相談をしていたが、設計士は気分が悪いと先に帰った。夫人が帰宅すると、家の者が、設計士は今朝早く脳卒中で亡くなったと電話があったと言う。信じられずに先方へ確かめると、死んだのは午前五時ごろだった。青ざめてホテルへ引き返すと、ボーイは連れの男は口数が少なく暗い感じだったと言い、二人分の飲み残しのカップを洗わずに見せてくれたという。

原典より

それでは、死んだ人が、ホテルのロビーにきて、一緒にお茶をのんだことになる—— お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・1974年(昭和49年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・1974年(昭和49年))

『お化けについてのマジメな話』は、平野威馬雄が昭和四十九年に著した幽霊とお化けをめぐる随筆である。自ら主宰する「お化けを守る会」に寄せられた体験談や、大阪の毎日放送のラジオ番組で聴取者が電話で語った話を軸に、前世や霊媒・降霊実験など海外の心霊研究、井上円了の妖怪論、古い記録に見える犬神などの憑きものを取りあげる。体験談から死後の世界、お化けを呼ぶ方法、昔のお化けへと進む八章立てで、巻末にあとがきを置く。

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