渡辺はま子さんの話
どんな伝承か
歌手の渡辺はま子の話。横浜での友人の出版記念会のロビーで平野威馬雄に声をかけ、次のように語った。まだ日本に占領軍がいたころ、台湾へ演奏旅行に行き、台中の一流のホテルに泊まった。その晩から毎晩、女の泣き声と、たどたどしい英語でジミー、会いたい、抱いてちょうだいと幽かに叫ぶ声が聞こえる。便所へ行ってもついてくるように聞こえ、寝てもまだ聞こえた。付き人の娘にもはっきり聞こえ、三晩とも続いた。気味が悪くなって念仏を一心に唱えると、それきり聞こえなくなり、嬉しそうなすすり泣きだけが残った。後にホテルの支配人から、その部屋で終戦後間もなく女が自殺したと教えられたという。
原典より
この間、ヨコハマで、友人の出版記念会があり、その時ロビーで、「平野さん・・・・・・お化けの会なら、まっさきに私を呼んでくれるべきよ」と、肩を叩かれた。—— お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・幽霊・怪異体験・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・幽霊・怪異体験・昭和)