家を揺らし禍福を告げる鍛冶屋の娘
どんな伝承か
長野県伊那郡の鍛冶屋の家に生まれた十一歳の娘の話。娘は「私が家を栄えさせます」と言って両親を慰め、父がよそでごちそうになって帰ってくることを言い当てたり、家に祟っている死霊のいわれを詳しく語ったりした。娘に霊神が乗り移ると家が揺れ動き、吉凶を予言したり、なくし物のありかを告げたりしたが、そのことで利益をむさぼることは決してなかったという。
原典より
彼女に霊神がのりうつると家が震動し、禍福を予言したり紛失物のありかを告げたりしたが、けっして利をむさぼることはなかったという—— お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年))
『お化けは生きている――科学にとり残された霊の世界』は、平野威馬雄が昭和四十九年に著した、怪異と心霊をめぐる読み物である。読者から寄せられたお化けの報告や沖縄の刑場・遺念火の話、長崎の宅島夫人の霊視、和漢の古書に見える妖草妖木・狐・天狗・人魂などの物の怪、フォックス家事件やクルックスの実験など欧米の心霊研究を扱う。著者が始めた「お化けを守る会」の由来、西丸震也・星新一との座談会、透視や念力を試すテストを含む全七章に、あとがきを添える。