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茄子と木瓜を禁じた麻疹の廻文

所在地福島県郡山市
年代安永五年(一七七六)三月
登場庶民
出典疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情

どんな伝承か

安永五年は三月から諸国に麻疹が大流行し、多くの死者を出した。守山領でも村々に麻疹と腹病がはやり、領内三十か村へ廻文がまわされた。村役人は油断なく祈禱や神送りの神事を執りおこない、病難が退くよう早々に取り計らえという。あわせて、麻疹をわずらう者が湯水を使うのはもってのほか、茄子と木瓜は麻疹の禁物で、食べればたいてい痢病になると戒めている。江戸でも麻疹が流行し、茄子と木瓜の値がまったく付かなくなっていると伝え聞くとも記された。廻文は村ごとに庄屋が請印し、最後の正直村から返すことになっていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情(昼田源四郎・1985年(昭和60年))

『疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情』は、精神科医の昼田源四郎が昭和六十年に著した、江戸時代の村の医療を描く本である。奥州守山領(現・福島県郡山市の一部)の『御用留帳』を主な史料に、村人の暮らし、医師と医道修行、疫病と祈禱、湯治、乱心と狐憑き、受刑者の治療、行倒れの継ぎ送り、間引きと養育手当などを、書き下した原文を引いて跡づける。序と凡例、全八章、あとがき、注、索引からなり、発行所はみすず書房である。

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麻疹食物禁忌祈禱守山領近世神送り茄子

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