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鳥居の前をついて回る上半身の花嫁

所在地岡山県久米郡美咲町飯岡(飯岡神社)
年代大正四、五年頃(目撃)
登場秋山勇
出典妖怪伝説奇聞

どんな伝承か

岡山県美咲町飯岡の飯岡神社では、前の中の鳥居のあたりをなめら筋が通っているといわれる。丑三つ時にそこを通ると、背丈二尺ほどで足がなく腰から上だけの娘が角隠しをかぶった花嫁姿で現れ、歩く人の前になったり後ろになったりしてちょろちょろとついてくるので、皆が恐れたという。この話を伝えた秋山勇さんは、七つか八つのころの大正四、五年ごろに一度だけ実際に見たと言い、二十歳ほどの女が鳥居を五メートルほど過ぎたところでふっと消えたと話した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妖怪伝説奇聞(東雅夫・2005年(平成17年))

『妖怪伝説奇聞』は、東雅夫が二〇〇五年に学習研究社から刊行した妖怪伝承地の探訪記である。稲生物怪録の木槌、クダン、牛鬼、塵輪、ナメラスジ、八幡の藪知らず、鬼の骨、蛇骨、鍋島の怪猫、児啼爺などを追い、中国・四国・九州ほか各地の寺社や旧家を訪ねて遺物と伝承を確かめる。月刊誌「ムー」の連載「日本伝説紀行」の十二章を三つのカラーグラビアで区切り、巻末に草双紙『鍋島猫騒動』の復刻を添える。

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