丑三つ時にいびきをかく根入杉
どんな伝承か
諏訪大社下社の七不思議の四つ目。下社秋宮の神楽殿の前に立つ杉の大木で、高さは三十五メートル、目通りの太さは五・三メートル余り、樹齢は八百年から千年と推定され、「お宝木」とされている。寝入り杉という別名があり、丑三つ時、つまり午前二時から二時半ごろになると、枝を三寸ほど下げて眠りにつき、そのとき幹に耳を当てるといびきが聞こえるという。
原典より
別名寝入り杉といわれ、丑三ツ時(午前二時から二時半頃)には枝を三寸下げて眠り、幹に耳をあてるといびきが聞こえるそうだ。—— 信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年))
『信州七不思議』は、降幡利治が昭和五十九年に著した信州各地の七不思議を集めた本である。諏訪大社上社と下社の御神渡りや筒粥に始まり、松原湖、生島足島神社、川中島古戦場、志賀高原、浄光寺、雲上寺、立石など県内各地に伝わる七不思議を、町村誌などの資料と聞き取りをもとに記す。各地の七つの事柄を箇条に掲げて関わる社寺や史跡の解説を添えるガイド風の構成で、序では越後の人が信州人の気質を評した七不思議を紹介する。