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美女に化ける湧ヶ淵の大蛇と鉄砲

所在地愛媛県松山市末町(湧ヶ淵)
年代元和年間(1615-1623)
登場三好蔵人之助秀勝、三好長門之守秀吉、湯山菊ヶ森城主・秀勝の父
出典妖怪伝説奇聞

どんな伝承か

松山市末町の湧ヶ淵は、川沿いに温かい湯が湧く所があることからその名がついた花崗岩の渓谷である。淵のほとりの立看板によれば、元和年間、この淵に大蛇が棲み、夜ごと美女に姿を変えて通りかかる人を惑わし、青く澄んだ淵へ誘い込んでは命を奪った。そこで湯山菊ヶ森城主三好長門之守秀吉の長男蔵人之助秀勝が、ひそかに淵の端で待ち伏せし、水の上に現れた美女に鉄砲を撃ちかけた。すると天地が崩れるような鳴動とともに淵が渦巻き、その中でのたうつ大蛇が見えた。翌朝には大蛇の死骸が浮かび、血の流れは三日三晩続いて、以後怪しい美女は現れなくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妖怪伝説奇聞(東雅夫・2005年(平成17年))

『妖怪伝説奇聞』は、東雅夫が二〇〇五年に学習研究社から刊行した妖怪伝承地の探訪記である。稲生物怪録の木槌、クダン、牛鬼、塵輪、ナメラスジ、八幡の藪知らず、鬼の骨、蛇骨、鍋島の怪猫、児啼爺などを追い、中国・四国・九州ほか各地の寺社や旧家を訪ねて遺物と伝承を確かめる。月刊誌「ムー」の連載「日本伝説紀行」の十二章を三つのカラーグラビアで区切り、巻末に草双紙『鍋島猫騒動』の復刻を添える。

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