浅虫へ向かう車から消えた和服の婦人
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どんな伝承か
昭和四十三年十月十四日の深夜、青森市中央タクシーの運転手・藤林富蔵さんは、青森市に帰る途中で三十二、三歳の和服姿の婦人を乗せた。婦人は行き先を「浅虫ヘルスセンター近くまで」とはっきり告げた。目的地に着いて振りむくと、婦人の姿はどこにもなかった。婦人が乗った現場は、たびたび交通事故のあった場所であったという。こうした話は同じ市内のタクシー運転手二、三人が体験しているそうで、当時の地元紙にも取り上げられた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)
松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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