夜ごとバイクにせがむ女の声
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どんな伝承か
昭和四十三年の話である。勤めていたハイヤー会社の車が、西平内で若い女を轢いて即死させてしまった。午後九時頃その車が会社に戻ってくると、運転手の一人が車を洗い、車輪にからまっていた女の髪などをまとめて裏に埋めたそうだ。まもなく家へ帰ろうとすると背中がぞくぞくし、バイクのエンジンがなかなかかからなかった。翌日も同じであった。三日目の夜、やはり家へ帰ろうとバイクにまたがると、「おらばも、乗せでけえ」と女の声がした。振り向いても誰もいない。二、三日続いたが、その後そんなことはなくなった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)
松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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