大正十四年、京都知恩院前の叔母の家の近隣の老婆より聞
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どんな伝承か
大正十四年、京都知恩院付近で聞いた話。三十五、六年前、金沢出身の女性が盆に珍皇寺を訪れ、故郷を偲びながら迎え鐘を撞いた。鐘楼では旧七月九、十日に亡者の霊を迎える風習がある。愛宕と呼ばれるこの地は平安京の墓所であった。やがて彼女は亡くなった親族五、六人とともに蓮の花咲く池へ導かれ、そこにある色彩豊かな堂から亡き母の顔が現れた。
原典より
死の床にある人を囲んで、親類縁者がいまかいまかとみまもっていると、病人はむっくりと起きあがり、「お釈迦さまに会ってきた。—— 現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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