父に似たカラスが鳴いた朝
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どんな伝承か
昭和四十六年五月のことである。朝七時ごろ、高橋正世が庭の花に水をやっていると、かれた声でカラスが鳴いた。ふと見上げると電柱にカラスが止まっている。すすけた様子といい頭のかたちといい、どこか父に似ているとおかしく思って眺めていたが、その日の夕方、父が危篤だと知らされた。カラスの鳴き方が悪いのは死の知らせだという言い伝えは各地にあり、これもその一例として寄せられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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