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襖も障子も立てられない若夫婦の家

所在地神奈川県横須賀市汐入町稲荷谷戸
年代現代
登場
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

横須賀の稲荷谷戸に、外との境になる戸や玄関、勝手口、窓はあるのに、内側には襖も障子も一枚として入れていない家があった。押入れまで丸見えのその中に所帯道具を並べて、若い夫婦と赤ん坊が暮らしていた。夫は許嫁を捨ててこの妻と一緒になり、捨てられた娘は恨んで自ら命を絶ったのだという。それからは、襖でも障子でも立てて寝ると必ず倒され、その上から恐ろしい形相の女がのしかかってくる。どこへ移っても同じで、真冬でも戸を立てられなかった。六十年ほど前の話として語られている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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