昭和二十年八月はじめのこと
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どんな伝承か
神奈川県横須賀市の女性(山口ハナ)が語った話。昭和二十年八月初め、夏のことで蚊帳を吊っていた。女性が起きて蚊帳を半分落とし用事をして部屋に戻ると、蚊帳の隅からボソボソと人の話し声がする。何度もそうしたことがあり、不思議に思って耳を澄ますと、七月七日に病死した息子と、出征している夫の話し声のようだった。それから間もなく夫戦死の公報が届いた。あの頃、死んだ二人の魂が家へ帰ってきていたのだと女性は思ったという。現代民話考所収、納所とい子採録。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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