幽霊が裁く
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どんな伝承か
傷害致死事件の被害者・安本の幽霊が、加害者である前科犯・東に憑依し、毎晩出現。長く振り乱した髪、歪んだ口角から血が流れた顔、腫れ上った顔など凄い形相で現れる。血生ぐさい生暖かい風、悪寒、鳥肌、寝不足、食欲不振、やせ衰えるなどの身体症状と、悪夢、気分の晴れなさ、不快感など心理的症状を引き起こす。良心の呵責と懺悔により、最終的に自首することで現象は解決する。
原典より
忘れもせぬ昭和十七年八月、蒸暑い日の昼さがりのこと、当時私は東京地検の刑事部長でしたが、いささか暑さにうだつて睡気を催していると、ドサリと、分厚な一冊の記録が未済箱の中に配られて来た。—— 幽霊が裁く(法曹・1956年11月) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
幽霊が裁く(法曹・1956年11月)
本書『幽霊が裁く』は、検察官による実体験記として記された怪談である。昭和12年、無頼漢・東が大阪の工事現場で同僚の安本を殺害し、事故死に偽装して逃走した。その後、服役中および出所後、被害者安本の幽霊に毎晩憑依され続ける。長く振り乱した髪、歪んだ口から血が流れた恐ろしい顔で出現した霊は、東の身体と精神を蝕み、食欲不振、やせ衰え、悪夢などの症状をもたらした。
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