座具に残るお石の幽霊の足跡
どんな伝承か
大阪府守口市佐太中町にある浄土宗の来迎寺には、幽霊が残していったという不思議な足跡が伝わる。寺の伝承によれば、一七四三年(寛保三年)七月十一日、来迎寺三十五代慈天上人が夕方の勤行をしていると、一人の女が現れ、江戸小網町の大工の妻お石と名乗り、病弱な夫が家を空け臨終にも立ち会えず弔いもされなかったため成仏できずさまよっていると訴え、回向を願った。慈天上人が座具を敷いて座らせ「心光清道」の法名を授け祈念回向を行うと、お石は迷いが覚めたと言い残し、足跡だけを残して姿を消したという。布製の座具に付いた足跡は二百五十年以上経った今もはっきりと残っている。
原典より
守口市佐太中町にある浄土宗の来迎寺には、幽霊が残していったといわれる、不思議な足跡がある。—— 心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。