物置の塵の中に見えた簪
どんな伝承か
横須賀の女行者石井ふゆの霊視を確かめていた著者浅野和三郎は、ある時、家の下女が簪をどこかに落としたのを実験の種にした。真鍮の安物で値打ちは問題ではなく、霊視でありかが分かるかどうかだけが試された。ふゆは、お宅の物置の中に炭俵が一俵置かれ、そのそばに溜まった塵の中に女中さんの簪が見えると告げ、帰って探すよう勧めた。言われたとおりに探すと、簪は果たしてその塵の中から出てきたという。
原典より
果して簪は右の塵屑の中に發見された………………。—— 心靈講座(浅野和三郎・心霊研究・講座・1928年(昭和3年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心靈講座(浅野和三郎・心霊研究・講座・1928年(昭和3年))
『心靈講座』は、浅野和三郎が昭和三年に著した心霊研究の講義書である。催眠現象から人間に霊魂が宿ることを説き起こし、欧米の心霊研究の歩みをたどったうえで、物質化・心霊写真・直接談話・卓子浮揚・物品引寄・霊視・霊言・自動書記の各現象を、クルックスやモーゼスらの実験と記録に拠って検討する。第一講から第十講までと結論から成り、結論では心霊研究が人生や信仰に及ぼす影響を論じ、新霊魂説の七大綱領の訳を載せる。