田の上を飛んでいった水死者
どんな伝承か
川島で語られる幽霊の話。この土地の人が川に入って命を落とした。田へ水を見に行った者が用水のところで人に行き合い、今晩はと声をかけたところ、相手は恐ろしい顔つきでにたにたと笑った。そしてそのまま、ふわりと田の上を飛んで、亡くなった人の家のほうへ去っていったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ)
『渋川市誌 民俗編』は、渋川市の市誌民俗編のうち、第六章「民俗信仰」の第一節から第五節の初めまでを収めたものである。人魂・幽霊・ロクロッ首・生まれかわり・死神などの霊魂の話、手をつけてはいけない聖地や耕すと祟る忌地、オサキ使いや狐つき、神かくし、若宮八幡などのたたり、イチッコと呼ばれる巫女や祈禱師、東向き鳥居参りなどの祈願を、市内の大字ごとの聞き書きで記す。はじめにで章全体を解説し、続く節では話に見出しと採集地の大字を添える。