四千人の前で写した月の裏面と故人
どんな伝承か
昭和八年十一月十二日、岐阜新聞社の主催で、岐阜市公会堂に四千人余りを集めて三田光一の大実験会が開かれた。まず十五の質問が出され、三田は離れたものを透視して答え、提出者の時計の時刻を問う第一問を除いてすべてを詳しく当て、その場で電話で確かめられた。続く念写には、当日夕方に市内の写真機店で買われた、外国製で封印つきの乾板一ダースが使われた。六枚目に月の裏面、三枚目に故人の姿を写すよう求められ、三田は陽画が一枚あると珍しがった。現像すると六枚目に月の裏面、三枚目に京都で亡くなった画家野原桜州、四枚目にその陽画が現れたという。
原典より
立会人付で現像された所、約五分にして、六枚目に「月の裏面」、三枚目に「最近京都で逝去した画家野原桜州」、四枚目に「それの陽画」が現われた。—— 新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新心霊科学事典 ― 人類の本史のために(田中千代松(編)・心霊科学・超心理学 事典・1984年(昭和59年))
『新心霊科学事典――人類の本史のために』は、田中千代松が一九八四年に編んだ心霊科学の事典である。十九世紀半ばのハイズヴィル事件に始まるスピリチュアリズムと心霊研究・超心理学の用語、国内外の研究者・霊媒・研究団体を、多くの寄稿者の執筆による項目で解説する。巻頭の論説「人類の将来」、五十音順の「現象編」と「人物・組織編」、巻末の「総括と展望」とあとがきから成る。