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九か村で営まれた御鍬百年祭の豊年歌

所在地愛知県岡崎市岩津町
年代慶応二年(1866)二月
登場各村の村役人、氏子
出典ええじゃないか始まる

どんな伝承か

一八六六年(慶応二)二月、三河の岡崎領では岩津村ほか九か村が寄って御鍬百年祭を営んだ。そこで歌われたのが「三百年之豊年シャ」「一束三把で五斗八升、搗いても剝いても五斗八升」といった囃しである。わずか一束三把の稲から五斗八升も穫れるという意味で、豊年を寿ぐ歌であった。同じ文句は明和の御鍬祭に発するもので、尾張・三河・遠江の一帯に広く流行していた。翌慶応三年の御札降りの祝祭でもこの歌が歌われており、当時の人々がその騒ぎを御鍬祭として受け取っていたことを示すという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

ええじゃないか始まる(田村貞雄・1986年(昭和61年))

『ええじゃないか始まる』は、田村貞雄が一九八六年に著した幕末の民衆運動「ええじゃないか」の研究書である。慶応三年に三河から遠江・駿河へ広がった御札降りの発端を、牟呂村の「二夜三日正月」、御鍬百年祭、吉田宿の助郷騒動、秋葉信仰との関わりから、村方の文書や日記、市町村史の史料をもとに追う。はしがきに続く八章で発端から波及、仕掛人をめぐる諸説、祭の後の「代替わり」までを論じ、主な史料はその原文を別組で示す。

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