千鶴子・今村との共同実験
どんな伝承か
明治四十三年四月十日から五日間、福来友吉は今村新吉とともに、熊本の清原猛雄の住宅で千鶴子の透視を共同研究した。千鶴子は治療室で北を向いて座り、二人は隣室から襖を開け放って背後から一挙一動を見守った。十七回のうち十三回が的中した。十三日には、五十枚の名刺から無作為に抜いて錫の茶壺と木箱に入れ封印したものを四回透視させ、吉田隆蔵・富田明憲・古賀信義を完全に当て、中村元彦も一字違いの元介と答えた。
原典より
右の如き事情の下に於て、十七回の實驗が行はれた。—— 心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年))
『心霊と神秘世界』は、文学博士福来友吉が著し、昭和七年に人文書院から発行された心霊研究と仏教思想の書である。御船千鶴子・長尾夫人・三田光一らの透視と念写をはじめ、霊の幻化、念動、物質化など国内外の心霊現象を実験記録とともに論じ、後半では自我・神秘世界・霊と生命を真言密教や華厳の教えによって説く。全五編からなり、この本文は昭和五十七年に心交社が出した復刻版で、梅原正紀・井村宏次らの「解説研究編」を付している。