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霧の川の対岸で手招く白装束の群れ

所在地茨城県日立市(日立総合病院)
年代1979年6月
登場佐藤国男
出典証言・臨死体験

どんな伝承か

体外離脱の直後、佐藤国男さんの前の場面は一変し、深い霧に包まれた川の前に出た。霧があるのに向こう岸は見え、色とりどりの花の間に、白い着物を着て額に白い三角の布を着けた老若男女が何十人、あるいは百人ほどもいて、胸から上だけをのぞかせて手招きしていた。声は聞こえなかった。体がなく魂だけになった彼は、こちら岸の何もない空間を、風を切る音を立てて飛んでいたが、川を横切って渡りたいのにどうしても渡れず、流れに沿って川下へまっすぐ飛ぶばかりだった。後になって、あれが三途の川だったのかと思ったという。

原典より

川があって、あたりいちめん深い霧がありまして、霧の向こう側に色とりどりの花が咲いていたんです—— 証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・1996年(平成8年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・1996年(平成8年))

『証言・臨死体験』は、立花隆が文藝春秋の雑誌『クレア』に連載し、一九九六年に単行本として刊行した臨死体験の証言集である。俳優の安田伸、作家の水上勉、彗星探索家の木内鶴彦、プロレスラーの大仁田厚、映画監督の羽仁進など、病気や事故で死の淵に臨んだ二十三人の体験を、本人や家族からの聞き取りで記録する。各章は人物の略歴と前置きに続けて問答形式の談話を載せ、本人の著書や手記からの引用も交える。

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