トップ > 東京都の伝承 > 千代田区

華族会館で説かれた神仙の実在

所在地東京都千代田区(華族会館)
年代明治
登場宮地厳夫、体験者、信仰者、講演者
出典近代日本霊異実録

どんな伝承か

宮中掌典を勤めた宮地厳夫は、明治四十三年、東京の華族会館で神仙の存在について長い講演を行った。その要旨によれば、彼が仙人の記伝を調べ始めたのは次の理由による。維新このかた物質の学問ばかりが栄え、形而下のことだけが論じられて精神の側は捨て置かれ、このままでは世は無神論に傾く。ところが日本の国家の組み立ては有神を前提としており、伊勢神宮から無格社まで十数万を数える神社は神霊の鎮まる所として祀られている。無神論に成り切れば国の基礎が破れると彼は危ぶんだ。正面から神を説いても人は耳を貸すまい。そこで仙人や天狗のように幽冥に属するものの実在を示せば、神の厳存も自ずと知れる道理だと考えたのである。

原典より

第五録 土佐生まれ神仙二代第六録 天狗の弟子寅吉物語第七録 才一郎少年天狗界移籍顛末記—— 近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・1966年(昭和41年))

『近代日本霊異実録』は、笠井鎮夫が著して昭和四十一年に昭森社から初版を出した、幕末から近代の神憑りと霊異の記録で、ここに収めるのは昭和四十八年に山雅房から出た複刻版である。金光教・黒住教・天理教・大本の教祖の神憑り、井上正鉄の求道、宮地常磐・堅磐父子や河野至道の神仙譚、天狗の弟子寅吉の話、長南年恵の奇跡などを、手記・写本・旧著を引いて語る。全十二録からなり、第一録には金光教に入信した著者の父の手記を収め、巻末にあとがきと著者略歴を置く。

種別から探す

霊異実録神仙

千代田区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『近代日本霊異実録』の伝承