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仏岩の尾根で圧死した瞽女とゴゼオス

所在地群馬県利根郡みなかみ町(仏岩)
登場石倉篤太郎、民俗研究者、ゴゼオスの位置を伝えた猟師
出典村の奇譚 ― 里の遺風

どんな伝承か

水上温泉方面と相俣とを結ぶ山越えの近道は「赤谷越え」とも「仏岩越え」とも呼ばれ、その最高所は標高千メートルを超す峠であった。いつのことかはっきりしないが、越後の瞽女とその手引きが峠にさしかかったところで、雨が降ってきたのか、日が暮れたらしい。二人は仮の宿りを求めて南の尾根道をたどり、仏岩の麓からいくらも行かない先にオスを見つけた。オスは一見すると片屋根の小屋のように見える。それを泊まりに格好の構造物と思って中に入り、蹴綱に触れたのであろう。クマオスの下敷きになり、二人ながらに圧死した。以後そこは「ゴゼオス」と呼ばれ、地名になった。

原典より

自ら仕掛けたオスに敷かれて死ぬ「円次さんのことは聞いています」第7章「猿は猟師に命乞いをする」は本当かいまでは害獣になりさがる山中でサルの群れと遭遇するサルをあがめる人びと猿神信仰の名残りサルの哀しみ—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・2018年(平成30年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・2018年(平成30年))

『村の奇譚 ― 里の遺風』は、民俗研究者の筒井功が平成三十年に著した民俗探訪記である。修験の里の石室、石風呂と焼き石湯、山中の贋金づくり、箕作りの集団や天幕部落、岩窟に暮らした非定住民、猿と猟師、氷室と風穴、産屋、墓制、安倍晴明の墓、狐憑きと犬神など、各地の村に残る習俗と伝承を、聞き取りと文献の両面からたどる。全十三章で、昭和三十年前後の高知市での見聞から説き起こし、「おわりに」では別の出版社で刊行が見送られた経緯を記す。

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