木曽御岳・賽ノ河原の人魂の群れ
どんな伝承か
行者から人魂が出ると聞き積み石の台地で夜を明かすと、拳大で光の薄い人魂が何百と現れ石塔の間を走り回った。捕虫網も飯盒の底も素手も平気で素通りするが、生き物の体だけは抜けられず、テントに湧いては消えた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
続 山だ原始人だ幽霊だ(西丸震哉・山岳・怪異エッセイ・1972年(昭和47年))
『続 山だ原始人だ幽霊だ』は、西丸震哉が昭和四十七年に著した随筆集で、一冊の予定を前後編に分けたうちの後編である。ニューギニアやニューブリテン島の未開部族を訪ねた探訪記と原始社会の食生活論に続き、幽霊についての自説、自身や身内が出会った怪談、テレパシー・呪い殺し・雨やみの術の実験談を収める。「原始人」「幽霊」「テレパシー」の三部からなり、カバーと挿絵も著者が描いたとあとがきにある。