催促する巫女の夢
どんな伝承か
巫女婆さんに写真を撮らせてもらい、帰ったらすぐ送ると約束した著者は、写真ができても筆無精でついそのままにしてしまった。すると夢に婆さんが現れ「写真まだか」と催促するようになり、二年の間に四回も同じ夢を見た。とうとう決心して送ると、婆さんから「いつ送る決心をするか楽しみに待っていた」という礼状が届いた。著者の生き霊は、はるばる韮崎の在まで呼びつけられ、婆さんのこごとを食っていたとみえるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
続 山だ原始人だ幽霊だ(西丸震哉・山岳・怪異エッセイ・1972年(昭和47年))
『続 山だ原始人だ幽霊だ』は、西丸震哉が昭和四十七年に著した随筆集で、一冊の予定を前後編に分けたうちの後編である。ニューギニアやニューブリテン島の未開部族を訪ねた探訪記と原始社会の食生活論に続き、幽霊についての自説、自身や身内が出会った怪談、テレパシー・呪い殺し・雨やみの術の実験談を収める。「原始人」「幽霊」「テレパシー」の三部からなり、カバーと挿絵も著者が描いたとあとがきにある。