紙風船に神霊が宿る大真界教団
どんな伝承か
奈良市佐保田町にある大真界教団は、管長を諸井義勝といい、けちな御神体は作らず、山川や風など宇宙もろもろの神霊を祀り、総合して火水大竜真を信仰の対象とする。諸井は小さいときから体が弱く、満州に渡って信仰生活に入ったところ霊感を得て仙人的な生活を続けたという。霊感には霊眼、霊地、霊臭、霊養があり、霊養によれば食物を見ただけでその味を十分受けられるので食べる必要はないと説く。本部は普通の農家といった感じで、天井にはところ狭しと紙風船が吊るされ、空気の中にいます神霊が中におられるためのお守りだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗)
『講座日本風俗史別巻 妖異風俗』は、『講座日本風俗史』の別巻として、複数の執筆者が妖しく異様な風俗を論じた巻である。淫祠と性の祭礼、戦後の新興宗教、性にまつわる迷信、妖術・忍術・奇術、憑きものと特殊家系、心霊術と催眠術、異類との婚姻、性と怪異の関わりを、古典の随筆や各地の報告、事件の記録から取り上げる。九つの章に分け、終章「日本妖異風土記」では関東から九州・沖縄までの怪異譚を地方別・県別に掲げる。