江戸崎不動院の院主が掌で治した小児マヒ
どんな伝承か
茨城県江戸崎町の不動院で起きた例である。檀家に小児マヒの子がいて、手足は動かず口もきけず、一日に十数回もてんかんの発作を起こす重い状態だった。相談を受けた院主の雪草孝道さんは、京都の鈴木五郎さんのてのひら療法を知っていたので、自己流で経を唱えながら夢中で右手を子に当ててみた。すると三、四回でまず発作が治まり、二か月で走れるようになり、半年で体はすっかり良くなって学校へ通うまでになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。