甲府中学校長が掌で治した愛児の肋膜炎
どんな伝承か
昭和初期、てのひら療法を広めていたのが山梨県甲府中学の江口俊博校長であった。校長の愛児が肋膜炎にかかり、病院を転々としたものの病状は悪化する一方だった。東大出身で学究肌の江口校長は伝承される民間療法二百例を試すうち、多くの療法が掌を当てることを秘伝としていることに気づいた。愛児の胸に掌を当てがっていると、数日でラッセル音が消え、十日で奇跡的に全治したという。以来、江口校長は熱心なてのひら療法の推進者となり、各地で講演して回った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。