トップ > 茨城県の伝承 > 稲敷市

葬式帰りを境内に入れない観音の大寺

所在地茨城県稲敷市小野(逢善寺)
年代旧4月/5月21日ほか
登場千手観音の参詣者
出典霊魂の行方

どんな伝承か

茨城県稲敷郡太田村小野の天台宗逢善寺は、千手観音を祭る大寺で、境内に葬式を入れないばかりか、葬式や埋葬の帰りに境内へ入ることも許さない。観音の境内では、もと旧暦四月二十一日、今は五月二十一日にオコトという祭りがあり、三、四里四方から人が集まって飾り立てた馬で競馬をし、一番乗りが護摩札を授かる。十月六日のレンジャッコー、旧暦一月十八日の観音様の年越しにも人が集い、子どもが面をかぶり鐘や太鼓を鳴らして御堂を回った。住職が葬式に呼ばれることもあったが、行く家は限られ、帰ると必ず香で身を清めたという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年))

『霊魂の行方』は、最上孝敬の葬送習俗に関する論説を集め、名著出版が昭和五十九年に刊行した論集である。死者の霊を家から送り出す霊送りやカラダビ、骨掛け、男女別墓制と半檀家、無縁仏、盆と施餓鬼、葬儀の水など、千葉・埼玉をはじめ各地で聞き取った習俗と既刊の報告をもとに論じる。「霊送りとその周辺」「葬送の諸問題」「葬祭の民俗」の三章に二十八篇を収め、巻末に初出一覧、大島建彦の解説、年譜、著作目録を付す。

種別から探す

千手観音競馬

稲敷市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『霊魂の行方』の伝承