火山灰から妻子を救う夢と浅間山
どんな伝承か
伊東市の鈴木志郎は、夢の中身がしばらくのちに現実の事件となって現れると信じ、ノートに書き留めていた。昭和三十六年六月二十六日の夢では、降りそそぐ火山灰を避けて山の洞穴に小さくなっている妻と長男を、自分が助け出していた。五十三日後の八月十八日に浅間山が大爆発を起こし、七十八日後にはアメリカのカリフォルニアで大地震があったと、鈴木は記している。
原典より
同年六月二十六日、鈴木さんの妻と長男が降りかかる火山灰を避けて、山のホラ穴で小さくなっているのを救い出す夢。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))
『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。