巨大な火柱と飛行機の夢
どんな伝承か
伊東市の鈴木志郎は、見た夢に番号を付けて書き留めていた。昭和四十一年二月六日の第百二号では、真っ暗な中に巨大な火柱が天高く立ち、下界では大地震が起きて人々が逃げまどっていた。続いて自分が飛行機に乗り、はげ山のような山並みを見下ろす景色がいつまでも続いた。二日前に全日空機の事故を聞いていた鈴木は、火柱と大地震と飛行機事故の三つが起こると考えて待った。その後、松代の群発地震、カナダ航空機とBOAC機の墜落、水上温泉の大火、タシケントの大地震、中国の原爆実験などが続き、鈴木はそれをこの夢の結果として書き並べている。
原典より
まっくら闇の中で巨大な火柱が、中天高く、ものすごいエネルギッシュな感じで立っている。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))
『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。