親分のピストルの夢と中近東戦争
どんな伝承か
伊東市の鈴木志郎は、天変地異や騒乱が夢に前もって現れると言い、十年にわたって見た夢を記録していた。昭和四十二年四月十五日の夢では、やくざの出入りがあったらしく、一人の親分が、向こうの出方しだいでは自分のピストルが火を吹くぞと息巻いていた。それから六十六日がたって、中近東で戦争が始まったという。鈴木はこれも、夢がほとんど当たっている例の一つに挙げている。
原典より
四十二年四月十五日、ヤクザの出入りがあったらしく、一人の親分が、「向うの返事次第ではオレのピストルが火を吹く」といっている夢。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))
『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。