二千五百人の前で念写された乃木将軍
どんな伝承か
大正六年八月二十日、念写の霊能者・三田光一は地元新聞の主催により長野県上諏訪町に招かれ、判事や検事が立会人となるなか観衆二千五百人を集めて公開実験を行った。在郷軍人会から『乃木将軍を出してみろ』との求めがあり、三田が瞑目して念じると、現像した乾板の一枚には見事に乃木将軍の姿が、もう一枚にはその日遊んだ諏訪湖の風景が浮かび上がり、観衆は思わずどっとどよめいたという。
原典より
三田光一が瞑黙して念ずると、現像した乾板からは、見事に乃木将軍が現われ、もう一枚からは、その日遊んだ諏訪湖の風景が現われた。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))
『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。