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血まみれのまま歩き去る人々

所在地東京都中央区
年代大正十二年(関東大震災)
登場長田幹彦、血だらけの被災者
出典私の心霊術

どんな伝承か

震災の直後、著者は円タクの運転手を探して日本橋の電車通りを走り回った。何度も揺り返しが来て、線路の上で足をさらわれ幾度も転んだ。あの一帯は地盤が悪く、揺れ幅は六寸を超えていたという。ようやく電車の交差点で放心したように立ち尽くす運転手を見つけ、肩を叩いて正気に返らせ、丸の内へ向かった。道中で出会った血まみれの人間は少なく見ても四、五十人。病院へ運んでやると怒鳴っても、誰もが目を宙に据えたままふらふらと歩き去っていく。耳も聞こえていないらしく、まるで夢遊病者のようだったと著者は書く。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

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