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床下の死骸を訴えた借家の婦人

所在地東京都中央区築地二丁目
年代昭和二九年
登場報告者(『大法輪』掲載の筆者)
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

一区一署の時代、京橋警察署に新たな巡査部長が転任してきた。管外居住が許されず貸家を探させたところ、築地二丁目に間数もあり格安の家が見つかったので喜んで移り住んだ。二、三日は何事もなかったが、ある日の真夜中、枕元に髪を乱した中年の婦人が現れて呼び起こす。職業柄落ち着いて問い返すと、婦人は、これまで越してきた者は皆夜具をかぶって震え翌日には引っ越したと述べ、内縁の夫に殺されてこの家の床下に埋められたこと、その夫が北海道の岩見沢の炭鉱の飯場で働いていることを訴えて消えた。翌日床下を捜すと死骸が現れ、巡査部長は北海道へ渡って加害者を連れ戻し、犯人は自白して処刑されたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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