妹にとりついた死神を見た(チフスの疫病神)
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どんな伝承か
長谷川時雨が座談会で語った話。佃島に住んでいたころ、妹が腸チフスで離れの二階に寝ており、時雨は枕元につきっきりで看病していた。ある夜ふと後ろを振り返ると、床の間の隅に十五、六と思われる男の子が腕組みをしてしゃがんでいた。髪はひょろひょろと焦げつき、顔は細長く、茄子の腐ったような色艶をしている。ここで負けたら妹が死ぬと思い、勇気を奮ってもう一度見ると何も見えなくなり、それから妹の病気は快くなった。しばらく後、箱根へ行く途中、電車が小田原の幸町という停留所に止まると、電柱に凭れて同じ男の子が立っていた。
原典より
平岡 長谷川さん、ついでに小田原であなたが見たという『チフスの疫病神』のお話をなさいませんか。—— あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・昭和50年代(1975年前後推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・昭和50年代(1975年前後推定))
文豪たちの心霊体験(あの世はあった)/遠藤周作・三浦朱門の怪異/海外(フランス)での幽霊/怪音と怨念/あの世は存在するか
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