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四谷左門町に伝わるお岩の怨霊

所在地東京都新宿区左門町
年代元禄以来
登場お岩、伊右衛門、秋山長左衛門、田宮又左衛門、怨霊となった娘、お岩の婿、媒妁人、お岩の父
出典日本の幽霊たち ― 怨念の系譜

どんな伝承か

『東海道四谷怪談』の具体的な背景として、著者が挙げる言い伝えの一つである。四谷左門町に住んだ田宮又左衛門の娘お岩は、婿の伊右衛門と仲人の秋山長左衛門にだまされ、嫉妬に苦しんで死んだ。その後お岩は怨霊となり、夫や縁者に取り憑いて悩ませたという。元禄のころから語り継がれてきた話とされる。著者はさらに、お岩という名が、愛に満たされなかった磐之媛皇后や磐長姫、岩に指の血で恋を書きつけた『伊勢物語』の女とも無縁ではないと述べている。

原典より

この『東海道四谷怪談』の具体的な背景として、四谷左門町の田宮又左衛門の娘・お岩が、婿の伊右衛門と媒妁人・秋山長左衛門にだまされ、嫉妬のために死に、…—— 日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の幽霊たち ― 怨念の系譜(阿部正路)

『日本の幽霊たち――怨念の系譜』は、阿部正路が書きおろした日本文学の幽霊論で、刊行は日貿出版社が手がけた。『竹取物語』『源氏物語』『平家物語』などの物語、『日本霊異記』から『遠野物語』『聴耳草紙』に至る説話、能と歌舞伎、さらに三遊亭円朝・泉鏡花・森鴎外・小泉八雲らの近代の作品に現れる幽霊をたどり、怨念の系譜として読み解く。第一章で幽霊の時・季節・姿・場・目的を論じ、終章で稲生屋敷の物怪や百鬼夜行など幽霊の周辺に及ぶ。

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