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万町すもと屋に降った金の御幣

所在地和歌山県和歌山市万町
年代慶応3年12月11日
登場すもと屋と向いの家
出典ええじゃないか

どんな伝承か

紀州和歌山の城下では、慶応三年十一月二十日に最初のお祓が降ったものの踊りには至らなかった。十二月七日に川舟や駿河町、九家ノ丁に降ったころから流行の気配が強まり、十一日、万町のすもと屋に金色の御幣が降ると、押し寄せた群衆は下駄や草鞋を履いたまま座敷に上がり込み、「ええじゃないか」と囃して踊った。向かいの家にも御幣が降り、その家が柿や蜜柑を運び込もうとすると、群衆はそれを奪ったり踏みつけたりしたという。

原典より

十一日には万町すもと屋へ金の御幣が降り、群衆は下駄や草鞋のまま座敷にあがって、「ええじゃないか」と囃したてて踊った。—— ええじゃないか(高木俊輔) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

ええじゃないか(高木俊輔)

『ええじゃないか』は、幕末維新期の民衆運動を研究してきた高木俊輔が、慶応三年から翌年にかけて広がった「お札降り」と「ええじゃないか」の乱舞を各地の史料からたどった歴史書である。三河吉田での初出から東海道、甲斐、江戸、信濃、伊勢、京都、大坂、中国、淡路、四国まで、日記や記録に残る降札と踊りを国ごとに述べる。概観と東国・西国の四章に続く終章で降札の作為者やおかげ参り、世直しとの関わりを論じ、参考文献を付す。

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