長尾家のラッパ節三首
どんな伝承か
明治四十四年ごろ、否定派の学者への憤りを、丸亀の長尾家の郁子・愛子・與吉の三人がそれぞれ俗謡ラッパ節に託して三首詠み、東京の信用確実な某家へ書信で送った。郁子の一首は「看破せんとて乾板のなきを透視て看破され、陣笠学者はアワテ出し、あづまの空へ逃げて行く」で、乾板の無いのを透視で看破された学者を「陣笠学者」と皮肉る内容であり、これが郁子の絶筆となった。愛子は「テーブル学者の浅智恵で」、與吉は「井戸の中なるヒキガエル」と学者を揶揄した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
修養と通力(高橋宮二(逐堂生)・1913年(大正2年))
『修養と通力』は、高橋宮二が著し、大正二年に東京宝文館から発行した精神修養と千里眼の実験記録である。深呼吸による修養法を説き、焼岳など日本アルプスの険しい山での修養、千里眼の能力を得た婦人を四年間養った経緯、福来博士との会見と透視・念写の実験を記す。第一編「実験四年」を巻ごとに分けて修養と通力の記録とし、第二編に深山幽谷の旅や雪中の遭難、霊所の探訪の紀行を収める。