物干し台から見た五つ一組の光体
どんな伝承か
徳島市西新町に住む天文同好会の会員治守泰は、昭和三十一年七月十一日の夜八時四十分ごろ、物干し台に寝ころんで星を眺めていた。すると大熊座の尾のあたりから、五つがひと固まりになった光がさそり座の尾の方へゆっくり進み、途中で急に南へ向きを変えて、てんびん座の辺りですっと消えた。見えていたのは十秒から十五秒ほどで、はじめは飛行機かと思ったが爆音はまったくなく、明るさも大きさも二等星ほどの星と変わらなかった。消える瞬間はほかにも見た人がいたので、自分の錯覚ではないようだと治守は書いている。
原典より
二十二時三十五分ごろ、南方より約一〇度東の方向に橙色の光体群が明滅しながら、ゆっくり南方へ移動して行くのを見つけた。—— 日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。