北天を巡って大熊座で曲がった橙色の光
どんな伝承か
昭和三十三年十月十七日の夜、山形県酒田市南遊佐宮内の宮崎修一は、望遠鏡で火星を眺めたあと、プレアデスを見ようと目を離したとき、動く光に気づいた。少し楕円形の光で、色は火星の赤より白っぽい橙色、明るさは火星よりはるかに強かった。光はカシオペア座の北からケフェウス座の東、北極星のすぐ東、ベガのすぐ西を通って大熊座に入り、そこでカーブして速さを増し、木の陰に隠れた。二十秒ほどの目撃で、光跡がなく遅すぎること、形が見えたこと、途中で曲がったことから、流星ではないと宮崎は考えた。
原典より
昭和三十年九月七日、岐阜市の丹羽正二郎君は、目の高さよりも二〇メートルくらい上空に、直径一〇センチくらいの大きさの、楕円型の赤色物体を目撃した。—— 日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。