懐中電灯のSOSに回転を速めた二つの光体
どんな伝承か
昭和四十七年八月二十九日の二十二時ごろ、安中市大字野殿小字水境に住む高校生の白石秀人と弟の克之は、買物に行こうと新道へ出たとき、ふと東の方の空が明るいのに気づいた。よく見ると明るい黄橙色の楕円形の光体が二個、通称オセンゲン山の左のほうを円を描くようにゆっくり旋回している。毎分十二回ほど旋回するのを見ていた克之は面白いことを考えつき、懐中電灯を点滅させてSOS信号を送り反応があるか見ようと兄に話した。そこで秀人が十五秒ほど光体に向けて信号を送ると、二個の光体は同時に速く回転し始め、信号をやめるとまた元の速さに戻ったという。目撃時間は約一時間、目撃者は家族を含め計六人であった。
原典より
光体がくるくると旋回(毎分約十二回)しているのを見ていた克之君は、面白いことを考えつき兄の秀人君に話した。—— 日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。