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水ノ出川の飲まぬ水

所在地福島県南会津郡下郷町倉村(水ノ出川)
年代天正期以降(伝承)
登場村人
出典下郷町史 第5巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

会津合戦のとき、村人は会津方の敗軍勢とともに館平山の頂上へ立て籠り、攻め寄せる政宗勢が渇きを癒すだろうと谷川に毒を流し込んだ。果たして敵勢は水をむさぼり飲んで数知れず死に、ついに敗退した。その毒を流した水ノ出川の泥水は、飲めば必ず腹痛を起こすと語り伝えられ、今もその水は飲まないでいる。もっとも現在の水道は、その水ノ出川の水源から引かれている。水源池から毒を流したのではないかもしれないが、さんさ時雨の歌にしても水道にしても、何か心に引っかかると語られている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

下郷町史 第5巻(民俗編)――伝説(下郷町(編)・下郷町史)

『下郷町史 第5巻(民俗編)――伝説』は、会津の下郷町の町史民俗編のうち、町内の伝説を集めた第二節である。鏡沼の大蛇や二岐山のダイタンボウ、狼に食われた祖母、湯野上温泉猿湯の由来、高倉宮以仁王と桜木姫・紅梅御前の落人伝説、伊達政宗の戦の悲話、小野の長者と小野観音の金の鰐口などを収める。伝説を自然伝説・歴史伝説・信仰伝説に分け、各話に地名や供養塔・墓・文化財の現状を書き添えている。

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