名古屋で香具行者蟇仙と対決した熊嶽
どんな伝承か
気合術師の浜口熊嶽は、名古屋で香具師の行者である蟇仙と腕を競う対決をしたことがある。この勝負は国民新聞と名古屋新聞が取り上げたという。熊嶽が各地を巡っていた当時、術者どうしが〈対決〉や〈術競べ〉をするのは珍しいことではなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊術家の饗宴(井村宏次・井村宏次・霊術研究・1983年(昭和58年))
『霊術家の饗宴』は、井村宏次が一九八三年に著した近代日本の霊術家の歴史である。明治から昭和初めにかけて、気合術・催眠術・霊子術などで民衆の病や苦しみを救おうとした霊術家たちの運動を、当時の新聞記事や刊行物、関係者の家族への取材をもとにたどる。プロローグと六章、エピローグからなり、浜口熊嶽、桑原天然、福来友吉と千里眼事件、太霊道の田中守平を章ごとに取りあげ、霊術ブームと取締法による衰退までを描く。