豊岡村の丙午・五黄の寅調査
どんな伝承か
千葉県海上郡豊岡村の婦人会と公民館が協力して、丙午と五黄の寅の言い伝えを確かめる調査を行なった。その結果、五黄の寅生まれの婦人五〇人のうち離婚したのはただひとりで、丙午生まれの婦人二一人のなかに亭主を早死にさせた者はひとりもいなかった。これによって五黄の寅とか丙午とかいうのは明らかに迷信であることが立証された、と報じられたという。筆者は、根拠がないと分かりきっているのに気にする人が絶えないことのほうが問題だと述べている。
原典より
また千葉県海上(うながみ)郡豊岡村の婦人会と公民館が協力しておこなった調査(昭和三○年)の結果、五黄の寅生まれの婦人五〇人のうち離婚したのはたったひとり。—— 現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。