豊岡村の丙午・五黄の寅調査
どんな伝承か
千葉県海上郡豊岡村の婦人会と公民館が協力して、丙午と五黄の寅の言い伝えを確かめる調査を行なった。その結果、五黄の寅生まれの婦人五〇人のうち離婚したのはただひとりで、丙午生まれの婦人二一人のなかに亭主を早死にさせた者はひとりもいなかった。これによって五黄の寅とか丙午とかいうのは明らかに迷信であることが立証された、と報じられたという。筆者は、根拠がないと分かりきっているのに気にする人が絶えないことのほうが問題だと述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。