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丙午を言い張った八百屋お七の火刑

所在地東京都文京区(円林寺)
年代天和二年十二月
登場八百屋お七、吉三郎、土井利勝、中山勘解由、年齢を確かめさせた老中、お七を尋問した奉行
出典日本の俗信 1――迷信の実態

どんな伝承か

天和元年の暮れ、本郷駒込片町にあったお七の家が類焼し、十六歳の娘は家族とともに円林寺へ身を寄せた。そこで寺小姓の吉三郎と情を通わせるが、翌年に家が建ち直って寺を引き上げると、住職に阻まれて会うこともかなわない。思い余ったお七は、もう一度焼け出されればまた会えると考え、天和二年十二月二十八日に自宅と隣家の間へ火を放ち、すぐに捕らえられた。翌年三月二十九日、市中を引き回されたうえ火あぶりに処される。奉行は年齢を偽らせて助けようとしたが、お七は十五で丙午だと言い張ったと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の俗信 1――迷信の実態(迷信調査協議会(編)・日本の俗信・1949年(昭和24年))

『日本の俗信 1――迷信の実態』は、迷信調査協議会が編み、昭和二十四年に初版を出した迷信調査の報告書で、昭和五十四年に洞史社が復刻した。文部省が昭和二十一年に企画し、全国の小学校を通じて行った慣習状況調査をもとに、暦・日の吉凶・方角・妖怪・占い・民間療法・農漁業にまつわる迷信を統計と解説で扱う。第一章を古畑正秋・今野圓輔らの分担執筆とし、第二章に昭和二十四年度調査の手引、第三章に各地の言い習わし集、第四章に天文暦法の迷信の解明を置く。

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